
人たちへ To everyone who lives in the same era
ずっと大事なもの。
これからも必要なもの。
これまで役に立ってきたもの。
なぜ、それらがこれまで
手元にあったのか。


ビデオプレイヤー内蔵テレビ、通称「テレビデオ」90年代使用していたものとほぼ同型。現在でも資料のVHSを確認するために稼働中。
それは、懐かしく
当時の思い出に囲まれる
癒しの装置なのか。
それらに囲まれることは
今を生きずに
過去に生きることなのか。
自らを育ててくれた文化や
物事が、年を重ねたときに、
どのような影響を与え続けて
くれるのか。
今後の新たな価値観を築くなかで、
それはまた必要な栄養となるのか。

スケートショップ「Rip City Skates」からリリースされた、バンド「Black Flag」のデッキ。
グラフィックは「Raymond Pettibon」1984年製。元の持ち主はスケートシング。
振り返れば自分を育ててくれた
「好きだったこと」は
大昔の出来事です。
好きなことに一生懸命でした。
好きなことが人同士を
繋いでくれました。
僕たち大人もかつては
子どもでした。
子どもだった僕らは
大人を見て育ち、
いつしかその大人を追い越し、
人と人が交差し、
新たな価値観を
もたらしてくれました。

80年代後半、カリフォルニア州サクラメントにて。デッキは2種類とも「Mark Gonzales」のシグネチャーモデル。足元には「AJ1」のファーストモデル
これまでにいろんな物事や
人たちからの影響を
受けてきたように、
今では移りゆく時代と
新しい世代から学び、
進化を続けています。
価値観の一端は、
人から影響を受けて
つくられていくものです。
あの人の選曲だったら
ちょっと聴いてみようかな。
あの人が薦める本だったら
ちょっと読んでみようかな。
些細な共感が生む信頼関係って
あるんじゃないでしょうか。
きっかけが価値観を広げてくれます。
人からの影響を
たくさん受けることで、
自分の価値観を形成する
一助になります。
STUMPでは、そんな価値観を
持っている人たちと一緒に、
たくさんの人と話をしてみようと
思います。
僕らが大切にしておきたいこと、
ここにそっと置いておこうと思います。
STUMP ディレクター
西山徹

パイロット版「STUMP」で撮影された素材のコラージュ。