10代後半になると、僕たちのスケート仲間は少しずつ減り始めた。車や女の子、パーティーが入り込み、支配した。 ある日、弟を友人の家に迎えに行ったとき、道で若いスケーターがキックフリップするのを見た。 私は“誰だろう?”と聞いた。弟が“ジョンソン&ジョンソンのギャップをオーリーした子だよ”と言った。 その子の名前はジェイソン・へルナンデス。読者の中には聞いたことがある人もいるだろう(もしなければ伝説的なTransworldやNikeのフィルマーでディレクターだ)。 ジェイソンは新しい世代のスケーターたちへの鍵となり、カルチャーが死にかけていた時期に、まったく別次元の楽しさをもたらしてくれた。
とてもクリエイティブで、エネルギーと推進力に満ちたこの若い仲間たちは、 僕にスケートボードをコミュニティとして、まったく新しい形で関わり直すように刺激を与えてくれた。
Rian Pozzebon
Year: 1997
Spot: ASR San Diego, Calif.
私はバックパックカンパニーPipsqueeksを立ち上げて、私たちは一緒にスケートと旅をした。
Daniel, Rian, Colin, Danny, Felipe, Nash & Jason
Year: 1996
Spot: San Francisco, Calif.
Photographer: Timer
このローズミードの一番若いメンバーはフェリペの弟のトーマス・ボニヤだった。
今日、何十年か経ったあと、私たちはどちらももう若くなくなったときに、 彼が彼のパートナーのフラニーと一緒につくったクリエイティブスペースを訪問した。 私は彼が人生のどんなときに誰の影響を受けたかということを知るチャンスを得た。 またもや私は彼らのエナジー、仕事、才能にインスパイアされ、帰路についた。
Thomas C. Bonilla and Francis Frank Interview with Rian Pozzebon
Date: August 30, 2025
Hour: 1120
Location: TCB Leather Company HQ, Morongo Valley, California
Instagram link: @tcbleatherco @byfrancisfrank
フルネームを教えてくれる?
Thomas : トーマス・クリストファー・ボニヤ。

Thomas C. Bonilla
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
それじゃあトーマス、今日の日付は?
Thomas : 2025年7月30日だろ!
毎日日付を忘れちゃうんだよ。
Thomas : わかるよ、私がわかるのは月曜なのかとか、平日か週末かってことだけ。
週末に何かあるの?
Thomas : ちょっとだけ長く休めるっていることを体がわかっているんだと思う、まあ20分くらいだけど。
どこの出身?
Thomas : ローズミード、カリフォルニア。
そして今うちらはどこにいる?
Thomas : 今は美しいカリフォルニアのモロンゴバレーにいるよ。
職業は?
Thomas : レザースミス(革細工職人)と言えるかな。とりあえず今はそう言うけど、まあ、職人とも言えるね。ラピダリーの仕事もしてる、石を切って宝石に形作る仕事だよ。

Leather work
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Thomas C. Bonilla
私たちはスケートボードを通じて知ったよね。最初のセットアップについて教えて。
Thomas : ああ、もちろん。最初のセットアップはFedcoかどこかの普通のスケートボードだった。クリスマスにもらうような感じで、そのボードは数か月しか持たなかったよ。
その名前は覚えている?
Thomas : 確か「Switch Stance」だったと思う。

Nash Switch Stance
Year: 1995
何年だった?
Thomas : 1994年か95年だと思う。
Little Thomas skating jump ramp
Year: 1995
Spot: Rosemead, Calif. Videographer: Felipe Bonilla
最初の正式なスケートボードはなんだった?
Thomas : 兄のフェリペがくれたものだったよ。

Felipe Bonilla
Year: 2005
Spot: Rosemead, Calif.
Photographer: Thomas C. Bonilla
それでそれはなんだった?
Thomas : 覚えてないんだよね、傷だらけだったし。ダニエル・シミズのベンチャートラックだったと思う。
君たちはクルー名があった?
Thomas : 街の名前以外には何もなかったと思う。「ローズミード」か「RSMD」。ローズミード・クルーってことだね。それから「ローレンス・アベニュー・クルー」っていうのができたけど、それはもう少し自分たちが年を重ねた頃だったかな。若いクルーも年上のクルーもいて、ガレージでたむろしたり、ストリートで大騒ぎしていた。
その頃、両親以外の誰か年上の人で、大きな影響を受けたメンター的な人はいた?
Thomas : 間違いなく兄のフェリペとダニエルだね。彼らはスケートをしていて僕を本当の冒険に連れて行ってくれた。彼らが僕に「20番のバスに乗ってモンテベロに行くぞ」と言って陽が沈むまでレッジを滑ったよ。僕の人生の目標は、スケートボードを持って行けるとこまで行くことだったんだ。スケートで出来る限り遠くまで行くことだった。

Thomas & Daniel
Year: 1997
Spot: Monetebellow, Calif.
Photographer: Felipe Bonilla
それでバスで行った一番遠い場所は?
Thomas : あぁ、僕が10歳か11歳のとき、年上のクルーとダウンタウンに行ったんだ。その後、自分のクルーとつるむようになったとき、僕たちはみんな12歳か13歳の思春期で、夜遅くにダウンタウンへバスで行っていた。午前2時くらいまで外にいて、ただスケートして、バカみたいに街を走り回っていた。

Little Thomas ollie off jump ramp
Year: 1997
Spot: Montebello, Calif.
Photographer: Felipe Bonilla
私も同じことしてたね。でも僕らは14歳でロサンゼルスのRTDバスに乗ってやりたい放題やってたよ。
Thomas : 最高だね。
当時、ダニエルや兄弟たちと一緒にいてもらったキーとなるアドバイスは何?
Transworld Video
Thomas - nollie nose slide & Daniel - kickflip 50-50
Year: 2008
Spot: Los Angeles, Calif.
Videographer: Jason Hernandez
Thomas : バスのルート。アドバイスという面では、ダニエルがスケートしているのをただ眺めて、彼がどんどん自分の行きたいところへ行くところを見ていたんだ。そして、自分が行きたいと思うところへは自分自身で行かないといけないと気付かされた。自分で自分を奮い立たせるんだ。わかるでしょ?基本的に彼が一緒に育ったスケート仲間は、彼ほど遠くまでは行かなかったんだ。兄や兄の友達と同じで。つまり、その仲間の中で抜け出したのはダニエルとジェイソン・ヘルナンデスだったんだよ。それで僕の世代では、僕が仲間から抜け出せたように感じるよ。若い頃は電車やバスに乗ってハリウッドに行って、シミズの引越し先やNuge(Don “Nuge” Nguyen)やHellrose(Skateboards)の仲間が住んでいたところに行っていたよ。僕はそこで一週間とか週末を過ごして、平日はローズミードに戻って学校に行ったり、スケートしたり、友達と過ごしたりしていた。それからまた週末はハリウッドに戻って、早く大人になっていったんだ。
新しい環境に自分を置くことは大切なことだね。
Thomas : 床で寝たり、フーズボール台の下で寝たり、キッチンで寝たりしてたんだ。なんだってよかったんだよね。僕がしたかったのは、ただ次の日起きてスケートに行くことだけだったから。有名になりたいとか、雑誌に載りたいとかいう思いもまったくなかったしね。僕がしたかったのはただ友達と一緒に楽しんでガンガン滑ることだけだった。それが僕の目標だった。そして少しずつ雑誌に載るようになって、写真やビデオを撮らせてと言われるようになったんだ。僕はもちろん、やってやろうぜってね。

Thomas C. Bonilla
Year: 2006
Spot: Thrasher contents photo
Photographer: David Broach / Rian Pozzebon
その時期のスケートボード、スポンサー、トリップについて一つか二つ、ハイライトを教えて。
Thomas : いっぱいあるよ。でもやっぱり初めて海外に行ったことかな!スケートボードの一員だと実感した最初の経験の一つは、ムスカのシューズリリースのSupraパーティーだった。ちょうどトランスワールド誌に僕の写真が載ったばかりで、その号にはチャド・ムスカのインタビュー記事も載っていた。その夜、パーティーでムスカが僕のところに来て、「トーマス・ボニヤ、元気か?」って言ったんだ。彼はその写真を褒めてくれて、この人が僕の名前を知ってるのかよ、って思ったんだ。うわ、まじかよ、やばいって感じだった。本当にクレイジーだった。

Thomas C. Bonilla
Year: 2008
Spot: Transworld Magazine
Photographer: David Broach / Rian Pozzebon
大物からの認知だ!
Thomas : でも驚きもあったね。うん。だから確実にそれがナンバーワンの出来事だね。二つ目は旅行することだね。
初めて海外に行ったときのことを話してよ。どこに行ったの?
Thomas : 初めての海外はオーストラリアだった。24時間かけて行ったよ。クレイジーだった。
誰と行ったの?
Thomas : 僕はLS Demonというバンドに所属していて、Nuge、Figgy、Rich、Dustin DollinとThrasher Magazineのスケート・ロック・ツアーに出ていたんだ。もう一つのバンドも旅していて、それがJake Phelpsのバンド、Bad Shitで、彼とTony TrujilloとTrixieだった。この旅は本当にヤバかったよ。

with YouTube link: https://www.youtube.com/watch?v=S3NYSTIBe0M
Thrasher Skate Rock Tour
Year: 2011
Spot: Australia
それはパーティークルーだな!
Thomas : ヤバかったよ。二週間、テントやホテルに泊まりながら、滑ったりショーをしたり、シドニーからメルボルンまで続いたよ。
そのときはたくさん記録してた?
Thomas : 写真とか小さなデジカメみたいのとか、自分で撮ったポラロイドとかは持ってる。フランク・ガーワーが自分で記録を残すことを教えてくれたんだ。つまり、彼は旅の中でどう楽しむかを教えてくれたんだ。ただのスケートトリップじゃないってことをね。めちゃくちゃ楽しんで、他のこともやらなきゃダメなんだ。そうすることで自分がどんな人間かを示すんだよ。わかるだろ?
僕もチームを仕事の出張に連れて行くときは同じ考えだよ。
Thomas : 彼がニューヨークで初めてのシェービングに連れて行ってくれたんだ。いわゆるストレートレーザーでね。

(Right to Left starting Top Row)
Row 1: Lizard King / Antwon Dixon / Slash
Row 2: Richie, Daniel Shimizu & Ethan Fowler / Nuge & Frank Gerwer / Frank
Row 3: Circa tour crew / Felipe Bonilla / Bummer High tour crew
Row 4 : Oklahomies tour crew / Richie Belton / Nuge
Photographer: Thomas C. Bonilla
Thomas : 彼の影響で、僕は歩き回って何かを見つけたり、その土地に住んでいる人が探索するような場所を探検したりするようになった。フランクがそういうことを教えてくれたんだ。めちゃくちゃ感謝しているよ。
それを君が体験できてすごく嬉しいよ。だってその街の地元の人から何かを学ぶことが旅の一番いい部分だからね。
Thomas : オーストラリアのことなんだけど、空港に着いたら、そこにはジェイク・フェルプス、ジュリアン・ストレンジャー、そしてトニー・トルフィーヨがいたんだ。もう威圧感がすごかった。しかもジェイクはすでに、僕のことが気に入らないようだった。だから僕は「なんだこいつ、俺は俺のやりたいようにする」って感じだった。それから数日後、僕たちはみんなショーに行っていて、モッシュピットにいたんだけど、そこでレイヴン・ターシーがでかい男に突き飛ばされて倒れるのを見たんだ。それで僕はびっくりして、その男を押し返してレイヴンを起こしたんだ。それから立ち上がって、「どうする?」って感じで、その男とやり合う準備をしたんだ。そしたらモッシュピット全体が一気にかき乱されて、また普通の騒がしいピットの状態に戻った。翌日、ジェイクが僕のところに来て話しかけてきたんだ。つまり、彼はただ僕がどんな人間なのかを見ていただけなんだ。
そうだな。年長者的なスケートの精神で、自分の居場所を勝ち取るってことだ。
Thomas : 僕は誰かに良い印象を与えようとした訳じゃなくで、ただこの経験を楽しみたかったんだ。でもジェイクとかあの仲間たちと友達になったんだ!プレストン(P-Stone)、ジェイク・フェルプスとThrasherマガジンに大きなリスペクトを送るよ!あの頃は全部が楽しかった。ジュリアン・ストレンジャーが本気で滑ってその自然な流れを見たんだから。あと、ピーボディ、レイヴン、グラント、みんながオーストラリアのスケートパークで滑っているのを見たんだ。僕らの半分は座ってVBやクーパーズのビールを飲みながら、一日中彼らが飛び回るのを見ていたんだ。
君のレザーグッズの会社は、どうやって始まったの?

Thomas cutting into the leather
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
Thomas : 遡ると、13、14年前にひどい事故に遭ったんだ。ひどいバイク事故で大腿骨を2箇所骨折して、さらに膝蓋骨も折った。膝蓋骨は粉々に砕けすぎていて再建できなかったんだ。だから、棒とピンで支えられていて、基本的に膝蓋骨はない状態なんだ。
そんな話は今まで聞いたことないよ。
Thomas : ああ、よくあることなのかな?わからないけど。僕は郡の病院にいて、彼らはできることをやっただけだった。回復期間はとても長く、9か月間寝たきりで、動けず、時間をどう過ごせばいいのかもわからなかった。絵を描いたりはしたけど、タトゥーをやりたいとは思わなかった。それでNugeがレザーの道具を持ってやってきて、「膝の調子が悪かったときにこれをやったんだ。見てみろよ」って言ったんだ。
Nugeがそれをやったなんて最高だね!
Thomas : だろ!?それで僕もいくつか作ってみて、「Tandy Leather」っていう場所を見つけて、もっといろんなことを学ぶためにクラスを受け始めたんだ。それから、とにかく練習して、ひたすら作りまくった。そして7〜8か月後、「くそ、結構いい感じじゃないか、売り始めてもいいかもな」って思ったんだ。基本的に、寝込んでいる間に何もしないのが嫌だったんだ。それでこれを始めて、以来ずっとめちゃくちゃいい感じなんだ。まあ、そうだな、これと共に成長してきたんだ。スキルも道具も成長してきたんだよ。
最高だね。そのクラスでは何を教えてくれたの?
Thomas : 無料のクラスだったんだ!革に使う小さな道具の使い方とか、重要な下準備のやり方とか、塗装や染色の方法なんかを教えてくれた。そして基本的に、そのスキルを自分が作るものすべてに応用し続けているんだ。
そっか。それを始めるに当たって、一番最初に買ったものはなんだったの?まだ持っている?
Thomas : うん、最初のはキットみたいなものだったよ。これだね。

Leather tools
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
それに続いて、次に君を別のレベルへ導いた道具は何だった?それとも基本的には同じ道具?
Thomas : 基本的には同じ道具だよ。唯一のレベルアップと言えるのは、この刃が作品をより深くしてくれることだね、より良くしてくれるんだ。でも、次のレベルというのは時間と共にやってくる。そして時間こそが作品をよりきれいにしてくれるんだ。例えば、僕の最初の作品を見てみると、均等に見えないんだ。または、僕の彫ったラインは当時はあまり滑らかには見えなかった。例えば、これを見てみると、ここにあるものは全部、僕がこれに携わってきた年月の分だけ積み重ねてきたカスタムデザインなんだ。この紙の束、これは全部僕が描いたものなんだ。

Thomas and all his past design templates
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
最高だね。プロセスの中で君が一番好きなのは?
Thomas : たぶん染色だね。なぜならそれが今まで取り組んできた作品すべてに最終的な仕上がりを与えるからね。「バン!」って感じでね。

Franny belt
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
だからすべてのハイライトが基本的に目立つところなんだね。
Thomas : そのとおり。だって今のところ、僕にとっては全部ただのイメージだから。例えば、このチェーンをシルバーに塗って、それから炎にハイライトを入れるかもな。つまり、この部分と炎でツートーンにするんだ。そしてフォントは白とか、目立つ色にするつもりだよ。

Ink supplies
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
Thomas : でも、例えば塗ってみても、まだ完成していないように見えるんだ。それに、ステインがその部分に染み込むのを防ぐクリアコートもあるんだけど、深くも濃くもならないんだ。クリアコートこそが、違うトーンを与えるんだ。とにかくクリエイティブであり続けて、自分が本当に作りたいものを作り続けなきゃならないんだ。

G-Slipper by Thomas C. Bonilla
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
今日は何に乗ってるの?セットアップはどんな感じ?
Thomas : スケートのセットアップ?ヘロインの8.5インチのデッキに、Volume 4とTCBのステッカーを貼ってるよ!トラックはIndys(Independent Trucks)、ウィールはOJのサミー・バカモデルだよ!

Thomas & his skateboard
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
それじゃあ最後に、トーマス、今度は君に質問を返すね。私に質問はある?
Thomas : くそ、ライアン、何年ぶり?
1995年くらいからかな、うん。
Thomas : 昔、僕は君たちみんなにとってムカつく子どもだった?
それは自信を持ってノーと言えるよ。君の立ち振る舞いから年上の兄弟がいるのがよくわかったよ。
Thomas : 末っ子だからね。
うん、彼らが君にチルでクールであることを教えたよね。君が興奮していても、ムカついたことはないよ。
Thomas : 僕が調子に乗りすぎたときには兄たちがいたからね。

Little Thomas
Year: 1996
Spot: Rosemead, Calif.
Videographer: Felipe Bonilla
私の君に対しての記憶は、いつも礼儀正しかったことだね。そして感謝を忘れなかった。君はすごくイケてる、飢えたリッパー(滑りまくる奴)だったんだよ。
Thomas : そうだね。
なんて言うか、すぐにでも戦う準備ができているような感じだったかな。
Thomas : まあ、僕はただ仲間と過ごしたかっただけだよ!
若い頃から君は忍耐力があって、車で自分の居場所を勝ち取る方法を知っていたよね。僕はその場にいなかったけど、君の兄弟たち、ジェイソン(・ヘルナンデス)、ダニエル(・シミズ)、そしてローズミードの仲間たちが君をしごいたのは確かだ。君はちゃんと聞き入れていて、それが将来やスケートボードでの数々の経験の基盤になったと思う。もしそれがなかったら、もっとトラブルに巻き込まれていただろうね。
Thomas : そのとおり。あらゆるトラブルに巻き込まれていただろうな。
スケートボードに乗っている時間が全体の50%くらいあったよね。もしボードに乗る時間がなかったら、私たちは何をしていただろう?
Thomas : つまり、やるなら本気でやっていたってことさ。外に出てスケートしてた。うん。
そうだ。そのとおり。そして外に出ていれば、他の小さなクルーを見つけることもできた。
Thomas : それで、人に出会う方法を学んだんだ。そして新しい場所でどうにかするには、行った先で誰か知り合いやクルーを知っていることが大事だって学んだんだよ。
フラニー!

Franny & Thomas
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
参加してくれてありがとう。このプロジェクトがどう始まったのかを教えてくれますか?
Thomas : 僕たちはローズミードで付き合い始めたんだ。僕は友達の家で小さなビジネスをやっていて、彼女はすでにビジネスでかなり成功していた。それで彼女は僕に、ビジネスを次のレベルに持っていく方法のアイデアを教えてくれたんだ。要するに、ビジネスとしてどうあるべきかを教えてくれたんだよ。
Franny : ええ。私はただ彼に惹かれていたんだと思う。
Thomas : (大きな笑顔で)
Franny : 私はただ彼と一緒に過ごして、アートをつくりたかったの。あと、子どもの頃は恥ずかしがり屋であまりできなかったことをやりたかったの。それで勇気を出して「ねえ、私はあなたと一緒に遊んで、スケートして、アートをつくりたいの」って言ったの。
誰が最初に連絡したの?
Thomas : 僕が彼女に連絡したよ。
Franny : 彼が私のDMに入ってきて、私は「えっ、何の用?」って思ったの。でも冗談よ。本当は嬉しかったの。しばらく彼と話していなかったから、再び繋がれたのはよかったし、それから自然に全部が進んでいったの。
Thomas : ちょうどあの時期の僕たちの人生は、「よし、アクセルを踏んで進もう」って感じだったんだ。うまくいきますようにって願いながらね。
Franny : 全開よ
二人で一緒に作っているジュエリーのプロセスと、それぞれの役割を教えてもらえる?
Thomas : ええ。私は絶えず自分のアイデアを吐き出しているの。「あ、これをやろう」「あれをやろう」って感じで。それで彼がそのアイデアを受け取って…実際に形にするの。

Thomas stone grinding
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
Thomas : 僕はそのアイデアを拾って、それをどう実現するか考えるんだ。
Franny : 私はよく驚かされるの。だって、以前話したことを彼がもう作ってしまっているから。私たちは本当にいい感じの掛け合いとアイデアのやりとりができているの。
Thomas : 彼女はイメージをデザインする難しい部分でたくさん助けてくれるんだ。例えば、お客さんが言葉のリストをくれると、彼女は「こういうイメージを使ってみては?」とか「こんな風にしたらどう?」って提案してくれる。それで、僕たちは二人でアイデアをどんどん出し合っていくんだ。アイデアを行き来させられることがすごく役に立つんだよ。
Franny : 陰と陽のすごくいいバランスみたいなものなの。
Thomas : うまくいってるんだよ。
つまりジュエリーに関しては、フラニーがアイデアやコンセプトを考えるんだね? そしてトーマスがデザインのラピダリー作業をする。そういう理解であっている?
Franny : そう、石の加工ね。
Thomas : 基本的には、石を取って、それを宝石や石に仕上げることだね。それがラピダリーの第一の定義なんだ。それから僕が、彼女の求める色や素材などを取り入れて、すべてをその小さな石に仕上げていくんだ。そして彼女がそれをジュエリーに組み込むんだ。

Future stones
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
ワオ。本当にすごいね。それで、どうやってこれを学んだの?
Franny : 私は18年前に趣味でヘアアクセサリーを作り始めて、そこから広がっていったの。それから、ソーシャルメディアなどが出てきて、大きな会社が私の作品を盗むようになった。それをもっと難しくさせたいと思って、すべてを自社生産に切り替えたの。私は自分の技術を磨いて、常に進化させているのよ。

Francis Frank jewelry
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
Franny : 私は2年間パサデナ・シティ・カレッジに通って、金属加工やロストワックス鋳造、木工などを学んだの。これらの経験をとおして、私は本当に大好きな媒体、つまり銀細工に落ち着いたの。

Franny at work
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
美しいアートだね。
Franny : ただ深く没頭して、石やガラスを愛して、それが進化するにつれて独自のものになっていくのが好きなの。
Thomas : 彼女が僕を誘って一緒に販売会に出て、僕らの作品を売るようになったんだ。
Franny : そうね。毎週いろんなマーケットに出たり、セレブイベントに参加したり、オンライン販売をしたりしているの。
Thomas : オンラインはコロナのときに始まって、すごく大きくなったんだ。
Franny : 次のステップは、もっと大きな自社生産の体制を整えることね。
Thomas : そうだな。あるいは店舗を構えることだ。
日本に店舗を出すのはどう?
Franny : はは。そうね、夢ね。でもいつかは店舗を持ちたいわ。楽しいものをね。
Thomas : 人々が僕たちに会いに来たり、僕たちの世界を体験できるような場所をね。カスタムを作ったり、ふらっと立ち寄れるような。
君たちと一緒にいると、本当に特別なものを感じるよ。二人とも人に伝わるポジティブな精神を持っている。ここを離れたくないし、太平洋を越えて友人たちに君たちのアートを紹介できることにワクワクしている。
Thomas : 日本に行こうぜ!
Franny : パスポートの準備はできてるわ!

Rian & Thomas
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Timer
最後に、僕はインタビューごとにサウンドトラックを作るのが好きなんだ。君たちのこのクリエイティブな世界を表すトラックをまとめてくれるかな?
Thomas : 任せろ。オーケー。

Records for dayz…
Year: 2025
Spot: Morongo Valley, Calif.
Photographer: Rian Pozzebon
Thomas Bonilla
レザー職人、クラフトマン
カリフォルニア州ローズミード生まれ。ロサンゼルスを拠点にプロスケーターをして活動していたトーマス・C・ボニヤは、大きな怪我をきっかけに革の彫刻技法を学び始めた。長いリハビリ期間の時間を埋めるための趣味として始めたことが、次第に本格的なクラフトへの情熱と変わっていった。ジュエリーデザイナーでありパートナーでもあるフランシス・ボニヤと共に、カリフォルニア州モロンゴ・バレーに拠点を移し、世界中の顧客に向けてカスタムメイドのアイテムを一緒に制作、発信している。彼の作品には自身のメキシコ系アメリカ人としてのルーツが色濃く息づいており、熟練の技術で作られるウォレット、ベルト、ナイフシース、タヒン/ホットソースホルスターなどがある。
Rian Eugene Pozzebon
グローブローラー、クリエイティブ探検家、プロダクトデザイナー
ロサンゼルス東部のパサディナ出身。11歳の時初めてスケートボードに出会った。スケートボードという行為そのものだけでなく、それを取り巻くクリエイティブカルチャーにも魅了された。ボードのグラフィック、広告、ビデオ、音楽そしてそのスタイルは五感を刺激し、様々なクリエイティブな分野への扉を開く鍵となった。それらを全て試しながらRianは大学へ進学し、映画と監督を専攻した。サンタバーバラの大学でスケートボード仲間と出会い、彼らのバンに乗り込みスケートボードでアメリカ中を旅した。ニューヨーク旅行中にバックパック会社を立ち上げるというアイディアと可能性が現実性を帯始め、1996年、スケートボード界初のバックパック会社Pipsqueeks Bakpaksを設立しデザインを手掛けた。 これがきっかけとなり、Axion Footwear、World Industries、Elwood Clothing、Alphanumeric、Stussyといった企業で営業職に就く機会を得た。しかし、クリエイティブへの欲求は消えず、その思いを満たしてくれたのが生涯の友人であるJon Warrenで、彼はRianを再びデザイン世界へ導き、Vans Shoe Companyでの新たな道を切り拓いた。 RianのVansでの22年間のキャリアはVans Skateプログラムを再構築するシューズデザイナーとして始まった。4人の友人と共に彼は会社を巧みに操り、 Vans Syndicateラインの開発を成功させた。予算も売上目標もなく、ただクリエイティブなエネルギーだけを注ぎ込み、カルチャー界で最も興味深い人々とのコラボレーションによって洗練されたフットウェアを世に送り出した。2013年、Bravo Company Worldwideが誕生。RianはAtiba JeffersonとSyndicateの信頼できる仲間であるBerto Liechtyと共に、仕事や旅のスタイルにおいてバッグのデザインと機能性が不足していることに気が付いた。BravoはUnion Los Angeles、Andrew Reynolds、Geoff McFetridge、Alex Olsen、William Strobeckといった友人や協力者たちと繋がり、カスタムコレクションとしてそれぞれがデザインしたバッグを製作するデザインの機会となった。 過去の物語を集め、未来のアイディアを描き出すことで、彼の最新のクリエイティブな取り組みであるYOU&Iが現在、形になりつつある。